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研究室紹介 - 馬場研究室(ナノ構造フォトニクス研究室)

コンピュータは20世紀最大の発明の一つですが,その二乗のスピードで発展しているのが光通信です.地球規模のインターネットも,スマホなどの携帯端末も,光通信なくしては不可能です.もはや電力線と無線以外は光が情報を担う時代です.通信が圧倒的に高速になったことでコンピュータのクラウド化が加速,その超高性能とビッグデータを誰もが利用できるようになった結果,最近のAIやIoTが可能になりました.光通信はデータセンター内にも入り込み,最終的には集積チップの内部にまで到達しつつあります.その主役は電子と光を融合するシリコンフォトニクスです.

モノとモノがつながるIoTでは,センサ,ネットワーク,クラウドが三大要素となり,社会の至る所にセンサが配置されるトリリオンセンサ社会が生まれようとしています.センサに関わる近未来の大きな話題の一つが自動運転です.これが実現されれば,自動車産業だけでなく,運送業,旅客業,観光業,宿泊業なども含め社会が大きく変革されます.これを実現するキーテクノロジーが車載センサです.周囲環境を取り込みAI処理やビッグデータ蓄積を可能とする3Dセンサ:光レーダー(LiDAR)が大きな注目を集めています.また,超高齢化が進み医療費が国家予算を揺るがすほど膨れ上がる中で,健康管理や治療を支えるバイオ医療センサの重要性も高まっており,そこでも光センサが主役の一つです.

本研究室は,長年研究し,世界を牽引してきたシリコンフォトニクスやナノフォトニクスをベースに,光通信と光センサの最先端機器を研究開発し,未来を創造する活動を行っています.

研究プロジェクト

  • シリコンフォトニクスLiDARの研究(「スローライト構造体を利用した非機械式ハイレゾ光レーダーの開発」)
    - 平成28~32年度科学技術振興機構戦略的創造研究推進事業ACCELプロジェクト 代表
  • シリコンフォトニクス光通信デバイスの研究(「革新的光変調器技術」)
    - 平成24~33年度新エネルギー・産業総合技術開発機構「超低消費電力型光エレクトロニクス実装システム技術開発」プロジェクト チーム代表
  • 超高感度医療用センサの研究(「イオン感応性を原理とする超高感度ナノレーザバイオセンサ」)
    - 平成28~32年度科学研究費基盤研究(S)代表
スタッフ WEB キーワード
馬場 俊彦 教授 フォトニック結晶,シリコンフォトニクス,ナノレーザ